香川調理製菓専門学校では、校内にある実践教育のための営業店舗でお客さまを目の前に行う臨場感ある臨地実習や、外部講師の先生方による一流の技を間近で見て学べる迫力ある実習が、魅力です。
校内に設置してあるレストランやパティスリーで実践力を磨く
松柏軒でのレストラン実習が、10月からスタート。2日間にわたる実習は、1日目に仕込み2日目に仕上げをして、お客様に提供します。日本料理、西洋料理、中華料理のグループに分かれて行います。西洋料理のメインは鶏肉の香草パン粉焼き。フードプロッセッサーを使ってパン粉にパセリとニンニクを混ぜています。どの工程も生徒たちが行っています。
プランタンでは、生徒が企画から製造・販売までを担当する臨地実習が行われ、毎月、その季節のフルーツを使ったスイーツが店頭に並びます。地域の方々も楽しみにご来店くださります。11月29日は、fleur de pomme(りんごの花)と名付けられた、紅茶とりんごのロールケーキが作製・販売されました。りんごでバラを咲かせ、中にもたっぷりのりんごが入っています。
豪快で繊細な一流の技を、目の当たりに学ぶ
8月は、日本料理の特別講師として「日本料理よし邑」の冨澤浩一先生をお招きしました。マグロの作どり、アワビや伊勢海老などの豪華な食材を使った見事なお刺身の盛り合わせを実演いただきました。
9月は、「ジェイ・ワークス株式会社 BEL AMER」の小杉和之エグゼクティブシェフによるチョコレートの実演が行われ、初めてテンパリングに挑戦しました。温度を調節しながら安定した結晶にする“テンパリング”の工程を行うことで口どけの良い、艶やかなチョコレートを作ることができます。
10月には、洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で、優勝・準優勝した卒業生お二方によるコラボレーション授業が実現しました。アメ細工を究める小熊亮平シェフ(2019年世界大会で準優勝)とチョコレート細工を究める柴田勇作シェフ(2023年世界大会で優勝)のお二人で、ピエスモンテを組み上げていく様子は圧巻で、生徒たちの記憶に残る授業になりました。
現場を大切にする専門学校の実習は、社会とのつながりの中で、第一線で活躍するプロの方々から地域の方々まで、たくさんの方々のお力に支えられています。生徒たちは、緊張感をもって、また敬意や感謝の気持ちをもって、日々技術を磨き、感性や熱意を育んでいきます。