スペシャル

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第55回駒込祭・第49回作品展 開催

2024年度のテーマは「彩」 2024年11月2日(土)・3日(日)の2日間、駒込キャンパスで、第55回駒込祭・第49回作品展を開催しました。テーマは「彩」です。テーマにちなんで、華やかさをお届けするべく、短大部、専門学校全体で準備をし、お迎えできました。 初日は雨でしたが、2日目は終日晴れとなり、3,000人を超える多くの方にお越しいただき、参加型の催しでは、お子さまにも楽しんでいただけたものと思います。 今回は、レストランやカフェ、試食などの食事提供をする場も前回より増やすことができ、学園ならではの雰囲気を味も含めて感じられる場にすることができました。 ご来場の皆さま、ご支援いただいた皆さま、ありがとうございました。

学園のいま

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EIDAIの未来づくり 香川明夫理事長メッセージ

これまでの伝統と実績を大切に、新たな学園づくりに取り組んでいきます ~創立100周年、さらにその先へ。共学化は、新たな一歩です~ 2024年9月4日に、2026年度から、大学並びに短期大学部を男女共学とし、共学にふさわしい名称へ変更することについて、公表いたしました。 本学は、2033年に学園創立100周年を迎えます。100周年、さらにその先へ、新たな学園づくりの歩みを進めてまいります。共学化は、重要な一歩です。 専門職の育成に力を尽くしてきた本学は、これまでに5万人の卒業生を社会に送り出してきました。「食により人間の健康の維持・改善を図る」の建学の精神のもと、多様な価値観を受容し、その人らしさを大切に支えあえるリーダーを育成していきます。 本学は1965年に日本で初めての栄養学部を開設して以降、日本の栄養学を牽引し続けてきました。これからも栄養学のフロントランナーとして、社会や環境の変化を的確かつ総合的に捉え、グローバルな視点で栄養学を発展させていきます。 開かれた学園として、性別、年齢、地域、人種の枠を越え、ともに学びあい成長しあい、未来を支えあうための学びの場を創出していきます。そして、多様化・複雑化する地球規模の食と栄養の課題に向き合い、誰ひとり取り残さない社会の実現に貢献していきます。 本学は、「栄養学は生活の中で生かされてこそ、私たちの生命を支える」とした創立者の意志を引き継ぎ、常に実践を重視してきました。これからも「栄養学を未来に生かす」ための、たゆまぬ努力と工夫を続けてまいります。そのなかで、もっと多くの方々と関わりあい、もっと深く社会について学びあい、人々の暮らしや社会に役立つ栄養学を深化させていきたいと考えています。 「栄養学を未来に生かす」ことは「人々の健康と幸福」や「地球規模の食環境課題の解決」のために大切な視点と考えています。皆さまとともに歩み、考え、実践することで、新たな一歩を確かな一歩にしながら、学園の未来づくりに取り組んでまいります。

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[香川綾記念講師派遣事業]誰でもどこでも栄養学を学べる社会に

栄養学を学ぶと、生活がかわる 「栄養学を生活にいかす」―本学創立者の香川綾は、栄養学の実践にこだわり、誰でもどこでも栄養学を学べる社会を目指していました。その精神を受け継ぎ、25年前に「香川綾記念 講師派遣事業」をスタートさせました。派遣講師は、生涯学習講師の認定を受けた卒業生や、本学の教員です。 2023年度は、北は北海道から、南は鹿児島県まで、全国各地から講師派遣の依頼をいただき、実施件数は327件、受講者数は1万5千人(うち、高校生6千人)にのぼりました。高等学校をはじめ、自治体での住民対象の講演会や専門職種向けの研修会、教育関係や管理栄養士・栄養士の職能団体など、依頼先も広がっています。 高等学校では、なにをどれだけ食べたらよいのか「栄養学のはなし」、毎日の食事や栄養について学ぶ「高校生の食事」といった基本的なテーマ、スポーツ栄養や熱中症予防など部活動に役立つもの、さらに管理栄養士・栄養士の仕事紹介といった資格や職業に関することなど、多岐にわたっています。 受講した高校生たちには、食事が心や体にどんな影響を及ぼしているのか、栄養素のこと、食事の捉え方など新たな発見を得ながら、自分の食生活の問題点に気づき、改善しようと考え始める様子がみられます。自分の健康だけではなく、家族の健康にもつなげていこうとする姿もみられます。 2024年10月に埼玉県内の高校で保健講演会「食で変わる!心とからだ~今日の食事はあなたの未来を生きる力になる~」(派遣講師:本学恩田理恵教授)後の生徒の感想をご紹介します。 これからも、この講師派遣事業を通して、栄養学と高校生の出会いを増やしていきたいと思います。 講師派遣事業の詳細はこちら>>>

キャンパスのいま

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【大学院TOPIC】「グローバル×実践栄養学」の展開

「国際栄養学特論」にJessica Fanzo 米国コロンビア大学教授 登壇! 女子栄養大学大学院修士課程 栄養学専攻の授業に「国際栄養学特論」があります。 担当は、西田千鶴客員教授です。西田先生は、30年以上にわたり、国際保健機関(World Health Organization: WHO)の栄養専門官として、Food-based dietary guidelines(FBDG)の策定や、ナトリウム(食塩)など各種栄養素のガイドラインの策定を直接担当されてきた方です。本学大学院で博士(栄養学)を取得されています。 () 西田先生は、WHOでの長年のキャリアを活かし、「国際栄養学特論」の中で、世界トップレベルの研究者によるレクチャーを取り入れています。今年は、『食卓から地球を変える:あなたと未来をつなぐフードシステム』(日本評論社 2022)の著者として日本でも著名なコロンビア大学のJessica Fanzo教授による講義「Optimizing food system and nutrition in a warming world」が行われました。本学大学院生に加え、共同研究をしているお茶の水女子大学や大阪大学、また西田先生が非常勤講師を務める高崎健康福祉大学の大学院生、先生方も参加されました。 Fanzo教授は、「食料システム(食物の生産から、加工、流通、消費までの一連のシステム)は、温暖化などの気候変動により大きな影響を受けており、結果として人々の栄養状態・健康にも影響が及んでいるが、気候変動と人々の栄養状態を改善していく鍵もまた、食料システムにある」と力説されました。また「この地球規模の課題解決に向けて、栄養の専門家は、食料システムのすべての段階のステークホルダーと協力することが可能であり、関与していく責任がある」とお話されました。 Everyone has a role to […]

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【大学TOPIC】就職活動の早期化、多様化に対応し、より良い結果と学生の満足を追求(坂戸就職課)

2024年度学部就職状況―進路意識の高さが高い就職希望率、決定率につながる 社会全体のアフターコロナへの転換が進む中で、企業の採用意欲も高まりを見せています。そうした背景から、有効求人倍率についても上方トレンドとなり、学生優位の状況が定着しつつあります。 学部全体として、2024年度(5月1日時点)は、卒業者510名のうち477名が就職を希望(就職希望率93.5%)し、うち476名が就職決定(決定率99.8%)と高い割合を維持しています。学生の進路意識の高さが就職希望率、決定率の高さにつながっています。 卒業時に実施している就職先満足度調査においても90%近くの学生から「満足」との回答も得ているのが特徴です。 各学科の状況としては、以下及び図をご覧ください。 ■実践栄養学科・就職者のうち、58.1%が管理栄養士・栄養士として就職決定。・一番多かったのが受託給食会社の40%、次いで病院・クリニックの32%、調剤薬局・ドラッグストアと続く。・資格職の次が総合職20%と大きく、食品技術、食品衛生監視員、事務などと続く。このうちの食品衛生監視員については、公務員として昨年5名、今年4名と続いている。 ■保健栄養学科栄養科学専攻・臨床検査技師、栄養士、家庭科教員で60%、そのほか総合職、食品技術者など、全体の90%近くが学んで来たことを活かした進路選択。 ■保健栄養学科保健養護専攻・養護教諭で80.3%、看護科教諭1.4%が就職。・2024年6月には全員が就職を決め、それぞれの職場で勤務を開始することが出来た。 ■食文化栄養学科・全体として食品関連企業の総合職、営業・販売職での就職が6割。・メーカー、商社、小売、飲食、ホテル、各種サービスなど幅広い食の分野に就職を決めることができ、食文化の特色を活かした結果を残せた。 2025年卒業予定者を取り巻く状況 2025年3月卒業予定者に関する状況は、有効求人倍率は1.75倍とコロナ以前にはまだ及ばないが、学生優位の傾向に戻ってきているといえます。 全体的に企業の採用意欲は高い状況ではありますが、従業員数が少ない中小企業ほど人手不足感が高く、逆に大手企業は充分に採用者を確保出来ているとの結果が出ており人材難の偏りは、企業規模や業界により大きくなっています。 学生の傾向としては、実践栄養学科、栄養科学専攻では、資格職だけでなく、学んだことを活かした食品企業への就職が増えている。大手食品企業などにも積極的に応募し、就職を決定している。保健養護専攻については、従来通り安定的に養護教諭の道に進むものが多く、現在、臨時採用待ちの学生もいる。食文化栄養学科は食関連企業を中心に幅広い分野で就職先を決定しているが、今年については食品メーカーが前年より増える傾向にあるということがいえます。 早期選考はあらゆる業界に広がっており、本学としても、学生の希望に応じた進路に決定できるようサポートしていきます。

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【短大部TOPIC】ヘルシーメニュー開発のその先へ

▲中央の集合写真はゼミの皆さん(前列中央が指導教員の小澤准教授) 教職員も「あらかわ満点メニュー」を食す‼ 短期大学部の栄養指導研究室のゼミ活動では、荒川区と区内の飲食店が共同で取り組むヘルシーメニューの開発に取り組んでいます。今年も、区内約50店舗とのコラボで開発したメニューが提供されています。 今回は新企画として、ゼミの指導教員や学生さんとともに、広報部の職員も商店街を訪れ、「あらかわ満点メニュー」を食べてみました。 ■学生たちはステップアップしながら、メニュー開発に取り組みます 学生たちは、ゼミで事前にトレーニングをして、店舗訪問を行い、店主さんの希望やお店の状況を把握しながら、学校に戻って栄養価計算や試作を重ねながら、メニューを完成させていきます。 活動の様子はこちらから>>> ■その街を訪れて、食事を味わう。メニュー開発のその先も大切にしたい 訪問店舗1軒目の「cafe mogii+」は、JR日暮里駅から徒歩10分、生地織物の店が軒を連ねる繊維街を通り抜けたところにあります。国産蕎麦粉100%のガレット&発酵デリの小さくて可愛いカフェです。スペシャルガレット(チリコンカン)は「素材をいかしたナチュラルなおいしさ」で男性職員にも「ちょうど良い」量。チリコンカンの発酵ワンプレートは減塩メニューと聞かされないとわからないくらい「味と見た目の調和のとれた一品」でした。 訪問店舗2軒目は「ハンバーグレストランまつもと」。千代田線・京成本線の町田駅を出てすぐのところにあります。国産牛100%使用で7種類のソースから選べる、こだわり抜いたハンバーグが自慢のお店です。ヘルシーメニューもハンバーグセットで、提供は夜(17:00~22:00)の時間帯です。 今回は、ゼミの学生お二人(越石さんと栗原さん)も参加。運ばれてきた時点でおいしそうな香りに魅了され、食べて味に魅了される一品。「とにかくおいしい」。とろろがまろやかさを生み出し「ハンバーグともソースとも相性抜群」。サラダや付け合わせなどセット全体て約230gの野菜が食べられて「ほんとうに嬉しい」。しょうがたっぷりのソースで「最後の一口までおいしく味わえる」一品でした。 学生さんも先生も職員も皆、食べ物好き。話題が尽きることがなく、「みんなで食べるとおいしい‼」を実感したひとときでした。 ゼミの皆さんは、1月末までに数店舗の試食訪問をし、試食訪問後に全員でディスカッションをする予定です。小澤先生は、毎年新規メニューを提供するすべての店舗に足を運び、開発メニューの味を確認しています。 今回初めて、広報部の職員も店舗を訪れ、食事を一緒に味わいました。開発したメニューとともに、商店街や店舗の様子を知ることのできる楽しさも体験できました。 開発されたメニューは、お客さまに、この店を訪れて、実際に食べていただくことで、生きたメニューになります。卒業生や教職員の皆さんにも、ぜひ店舗を訪れて食べて、ヘルシーメニューを通した街づくりを応援していただけたらと思います。 ★店舗とメニューは荒川区HPで公開中 >>>

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【専門学校TOPIC】現場を大切にする実習だから、社会とつながる

香川調理製菓専門学校では、校内にある実践教育のための営業店舗でお客さまを目の前に行う臨場感ある臨地実習や、外部講師の先生方による一流の技を間近で見て学べる迫力ある実習が、魅力です。 校内に設置してあるレストランやパティスリーで実践力を磨く 松柏軒でのレストラン実習が、10月からスタート。2日間にわたる実習は、1日目に仕込み2日目に仕上げをして、お客様に提供します。日本料理、西洋料理、中華料理のグループに分かれて行います。西洋料理のメインは鶏肉の香草パン粉焼き。フードプロッセッサーを使ってパン粉にパセリとニンニクを混ぜています。どの工程も生徒たちが行っています。   プランタンでは、生徒が企画から製造・販売までを担当する臨地実習が行われ、毎月、その季節のフルーツを使ったスイーツが店頭に並びます。地域の方々も楽しみにご来店くださります。11月29日は、fleur de pomme(りんごの花)と名付けられた、紅茶とりんごのロールケーキが作製・販売されました。りんごでバラを咲かせ、中にもたっぷりのりんごが入っています。   豪快で繊細な一流の技を、目の当たりに学ぶ 8月は、日本料理の特別講師として「日本料理よし邑」の冨澤浩一先生をお招きしました。マグロの作どり、アワビや伊勢海老などの豪華な食材を使った見事なお刺身の盛り合わせを実演いただきました。   9月は、「ジェイ・ワークス株式会社 BEL AMER」の小杉和之エグゼクティブシェフによるチョコレートの実演が行われ、初めてテンパリングに挑戦しました。温度を調節しながら安定した結晶にする“テンパリング”の工程を行うことで口どけの良い、艶やかなチョコレートを作ることができます。   10月には、洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で、優勝・準優勝した卒業生お二方によるコラボレーション授業が実現しました。アメ細工を究める小熊亮平シェフ(2019年世界大会で準優勝)とチョコレート細工を究める柴田勇作シェフ(2023年世界大会で優勝)のお二人で、ピエスモンテを組み上げていく様子は圧巻で、生徒たちの記憶に残る授業になりました。   現場を大切にする専門学校の実習は、社会とのつながりの中で、第一線で活躍するプロの方々から地域の方々まで、たくさんの方々のお力に支えられています。生徒たちは、緊張感をもって、また敬意や感謝の気持ちをもって、日々技術を磨き、感性や熱意を育んでいきます。

WEB 版『香窓』

香川栄養学園誌『香窓』は、2024 年12 月よりWEB 版として公開することとなりました。
『香窓』第1号の発行は1981 年。「学園から保護者への連絡誌にとどまらず、保護者、学生、卒業生、教職員、その他学園関係者の交流の場になっていきたい」という創刊の思いを受け継ぎ、これからも情報をお届けいたします。

キャンパスのいま
新たな学びを展開 2025年4月「保健栄養科学専攻」を「栄養イノベーション専攻」へ名称変更

2025年4月、保健栄養学科栄養科学専攻は、保健栄養学科栄養イノベーション専攻へと名称を変更します。 人々の生活や社会が大きく変わる中で、食や健康を取り巻く分野でも栄養や運動のバランスをチェックするアプリ、食材や料理を手軽に買えるオンラインサービス、食物アレルギー対応商品やメニュー開発・情報発信など次々と新しい価値が生み出されています。 この度の名称変更は、そうした変化に対応するために教育内容を見直し、本来栄養科学専攻が強みとしていた栄養士養成を礎としながら、発展的な学びを行うためのものです。 栄養イノベーション専攻の新たな「学びのカタチ」「学びのスガタ」 現在、本学のホームページにおいて、「栄養イノベション専攻」についてお知らせするページを公開しており、そちらをご覧いただくと、新たな「学びのカタチ」がおわかりいただけると思います。 そして、同ホームページの「ヨクシル―JOURNAL KAGAWA」の中で、栄養イノベーション専攻の学びに関する話題を掲載し、それに関わる先生方のコメントを紹介しています。 その話題、コメントをお読みいただくことで、新たな「学びのスガタ」が浮かび上がり、お読みいただいた方の興味・関心を広げる「学びのセカイ」をご覧いただけるはずです。 以下にその一覧をお示ししますので、ぜひ、ご覧ください。

キャンパスのいま
栄養学を自分らしく掘り下げる 2024年12月「食文化栄養学実習」発表会開催

食文化栄養学科では、食を中心として、国際理解、調理技術、メニュー提案、映像、写真、デザイン、地域振興、市場調査など幅広い分野を学んでいます。4年間の学びの中で特徴的なものが「食文化栄養学実習」であり、一人ひとりがより深く学びたいこと、追求したいことをテーマに選び、3年後期から1年半ゼミに所属して進めていきます。その集大成としての発表の場が「食文化栄養学実習発表会」です。 発表会のテーマは「宇宙」 本年度の発表会は、12月7日(土)に実施しました。全体のテーマは「宇宙」です。会自体の準備、運営も学生が行う中で、一つとして同じもののない85テーマの発表が在学生、保護者のみなさま、教職員ほか、多くの参加者の前で行われました。 要旨集での実行委員会の「あとがきにかえて」には、「今年度の食文化栄養学実習発表会のテーマは『宇宙』です。私たちは 3年前、食文化栄養学科に入学し、『食』について幅広く学んできました。そんな広い食の世界で見つけた個性という星を将来活かしていきたいという思いを込めました。コロナ禍で受験・入学を経て、やっと気軽に過ごせる日常が来ました。今後も私たちは予期せぬ困難が来ても、全て思い出に変えることができる“食の旅”を続けていきます。(後略)」との言葉が記されています。 主体的な学びとしての「食文化栄養学実習」 学生にとっての「食文化栄養学実習」とは、どういうものなのでしょうか。 【食企業商品部のお仕事記録ー1年半で学んだ商品開発の実施】をテーマに発表した深山さんは、「夢である商品開発にかかわる貴重な経験でした。困難もありましたが、周囲の支えもあり乗り越えました。実習を通じて社会で必要なスキルを身につけることができ、自信を持って次のステップに進めそうだと感じています」と語ってくれました。 また、【東京都神津島村の魅力を発信】をテーマにした羽瀬川さんは、「食文化栄養学実習は、食についてさまざまな視点から覗けるチャンスだと感じています。自分の研究はもちろんですが、仲間の研究をそばで見守ったり、発表を通じて新しい発見をしたり、こんなチャンスは今後ないのではないでしょうか」との思いを伝えてくれました。 発表を聞いてくださったみなさまには、そうした学生の思い、食文化栄養学科での学びの広がりがおわかりいただけたのではないでしょうか。

キャンパスのいま
未来のパティシエが推す、菓子工房「プランタン」のスイーツはこれ‼

本学園のお菓子屋さんとして親しまれてきた菓子工房「プランタン」。もうすぐ創業70周年を迎えます。創業以来、旬の食材と良い素材を使用して真面目にお菓子作りに取り組んできた伝統があります。 そんな「プランタン」の数あるスイーツのナンバーワンは何なのかを探るべく、今回、未来のパティシエをめざす製菓科の生徒82名にアンケート調査を行いました。 1位フィナンシェ、2位岩シュー&シュークリーム、3位マカロンの結果に その結果は、焼き菓子のフィナンシェ、生菓子の岩シュー、シュークリームがダントツのワンツーで、以下マカロン、フロランタンとなりました。1位となったフィナンシェを推すコメントには、「しっとり」「ふわとろ」「香ばしい」といった言葉があふれ、2位の岩シュー、シュークリーム、3位のマカロンでは、味、食感に対する「おいしい!」のコメントのほか「クリームがたっぷり」「大きくてうれしい」といった生徒ならではのコメントもありました。 この結果について、「プランタン」の責任者であり、専門学校の教員でもある川内唯之先生は、 との言葉を寄せてくれました。 実際にアンケートの回答には、「生徒がつくったケーキ」というものがありました。理由は「ここでしか食べられない」もので、「可愛くて美味しかった!」です。 「プランタン」には、春夏秋冬の四季の感覚を大切にした品々が常時40種ほど並んでいます。 川内先生はじめ、店舗のスタッフは、「皆さんに、安全で美味しいお菓子を食べていただきたいとの願いを持ちながら、生徒に対しても、卒業しても「プランタン」のお菓子が食べたいなと思い出してくれるようなお菓子屋さんでありたい」との思いを込め、商品を作り続けています。 ぜひ、お越しいただき、ご賞味ください。 菓子工房プランタンのご案内はこちら

学園からのメッセージ

保護者会
学園と保護者をつなぐ「保護者会」の活動

保護者会とは 女子栄養大学・女子栄養大学短期大学部保護者会は、大学と保護者の皆さまとの相互理解と協力体制の構築により、社会に期待される大学として、その貢献と発展に寄与することを目的とし、様々な活動を行っています。 保護者会の集いの実施 坂戸キャンパス、駒込両キャンパスにおいて、学科ごとの「保護者の集い」を順次実施し、学園の情報を提供するとともに、教員との質疑応答なども行っています。 また、2024年度は、6月に福島県、7月に栃木県、10月に長野県、11月に宮城県、12月に静岡県と現地での「保護者の集い」を実施しています。 若葉祭、駒込祭に参加 保護者会の活動として、5月26日(日)坂戸キャンパスで開催された「若葉祭」、11月3日(日)駒込キャンパスで開催された「駒込祭」に参加し、農産物や学園に関係する商品などの販売を行いました。 例年、保護者会の活動の一環として参加しているもので、両キャンパスで行われる「オープンキャンパス」にも参加し、在学生の保護者としての視点から、ご説明させていただいています。 保護者会のページはこちら

綾栄会
2024年度、香川芳子スカラシップ奨学基金を設置

皆さまには、日頃より本学園の教育研究活動・社会貢献活動・綾栄会活動などにご理解、ご協力をいただき感謝申し上げます。 香川栄養学園は、どんなに社会が変化しようとも「食により人間の健康の維持・改善を図る」という建学の精神の下、各々の立場において社会貢献している学園です。 大学院・大学・短期大学部・専門学校での教育研究活動、栄養科学研究所・栄養クリニックによる研究や情報発信、出版部・生涯学習センター・代理部による啓発活動、松柏軒・プランタンによる食の楽しさの共有など、「食の総合学園」として、これからも邁進してまいります。 創立90周年を経て、皆さまより頂戴したご寄付にささやかですが、返礼品をご用意させていただいております。返礼品は、本学園の特長を活かしたものやオリジナル商品、「プランタンのお菓子」「松柏軒のお食事」「出版部書籍」、社会連携先との協働で生まれた「胚芽精米」「葉酸米」、生涯学習センターからの「女子栄養大学ヘルシー食事学」(オンライン講座)・「食と健康」(同)など、厳選した内容となっております。心ばかりですが、ご活用いただけますと幸いです。 さらに、2024年度より新たな「香川芳子スカラシップ奨学基金」を設置し、今まで以上に社会に貢献できる人材の育成に努めてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。 ▶香川芳子スカラシップ奨学基金▶ご寄付のご案内

香友会
学園卒業生の会「女子栄養大学香友会」の活動をご紹介

女子栄養大学香友会(じょしえいようだいがくこうゆうかい)は、学校法人香川栄養学園〔1933年(昭和8年)創立、女子栄養大学大学院・女子栄養大学・女子栄養大学短期大学部・香川調理製菓専門学校〕の同窓会で、1941年(昭和16年)に創設されました。現在、学園に入学と同時に入会し、在学・在校時は学生会員、卒業後は正会員となります。 WEB版第1号では「香友会」の組織、運営、活動などをご紹介します。 会長メッセージ WEB版『香窓』で広がる香友の輪への期待 女子栄養大学香友会会 長  磯田 厚子(学部昭和47年卒業、院昭和49年修了) WEB版の香窓が発行されることになり、多くの皆様の目に留まるものと期待しています。 香窓はこれまで年2回紙媒体で90号近くまで発行されてきました。香友会でも、1941年の創設以来、いろいろな形で香友会だより・通信などとして会員総会の議事やイベントなどの紹介を掲載してきています。紙媒体は広く情報を伝えて読んでいただけるという意義がありますが、同時に記録として役立つこともあります。周年事業で記念誌を発行する際に年表作成や特集編集をしていますが、過去の事実確認のためにも、以前の通信などを引っ張り出し照合しました。 もちろんweb版でも、アーカイブがきちんと残されれば記録の役割も果たしますが、新しい情報に置き換わって見えなくなります。何年も前のものをそのまま残すことは、ネット情報の在り方とは矛盾するもので、むしろ常にアップデートすることで閲覧してもらえるという特色もあります。Web版の開始を機に、こういった、両者の特徴をいかした情報発信をしていきたいと改めて思っています。 さて、香友会は香川栄養学園の同窓会で、傘下にある3つの学校(学部+大学院、短期大学部、専門学校)の全ての卒業生からなる組織です。香窓Web版初めての掲載ということから、組織の概要や主な活動などについてご紹介いたしますので、ぜひ閲覧していただけたらと存じます。 香友会では、多くの研修や講座を行っています。今日的な話題である口腔の健康やスポーツ栄養、高齢者栄養のガイドラインや改訂版食事摂取基準などの新しい健康栄養政策などを学ぶ機会を提供しています。卒業生だけでなく、関心のある専門職の方も参加できるよう広く呼び掛けて開催しています。 また、坂戸市に2012年に建設した香友会館を使って、周辺の地域の方々にも簡単な健康チェックや料理講習など健康的な生活と栄養の普及とともに、お楽しみになるようなクリスマスグッズつくりや生和菓子つくり体験など人気の講座もあります。昨年から香友会秋田県支部とリモートでつないで郷土料理研修を行い、今年も第2弾として新潟県支部とつないで行う予定となっています。 これらは、香友会の使命として、同窓生の交流というばかりでなく、卒業生の知識や技術のブラッシュアップの機会の提供や、地域の方々への健康や栄養知識の普及を行うものです。学園の建学の精神を受け継いで、卒後も実践する役割を担っていると考えているからです。 最近の卒業生の就職先や職種は、以前のように管理栄養士・栄養士というコアな職種も半分くらいは占めますが、さらに社会の様々な場に拡がってきています。産業の中でも大きな割合を占める食品産業・飲食業などで商品・メニュー開発や営業にも携わる卒業生も多くなっています。スーパーや食品輸入など流通系でも活躍しています。また独立して総菜店や飲食店あるいはコーディネーターなどを起業する人も出てきています。調理師やパティシエももちろんです。「『食を通した健康つくり』の専門家養成」と考えれば、当然のことで、香川綾先生が都内で最初の調理師専門学校を設立した意図に通じることです。 香友会は、今のところまだこのような広い領域での研修会の展開は出来てはいませんが、起業のための講座なども今後手掛けたいと思っているところです。研修会のたびにアンケートで、今後取り上げ欲しいテーマなども伺っており、皆様からの意見もどんどんいただけたらと願っています。 専門的な講座だけではなく、同窓生としての気楽な交流、ちょっとした息抜きなどの機会も提供できたらと思うこの頃です。1年前に母を亡くしましたが、自宅での看取りでした。介護の方々に多くの協力をいただき、最近の制度のことや摂食障害のある場合の様々な新しい食品など知らなかったことも多く、こういった日々の知恵や情報交換の場もあると良いなと思いました。日々の育児について改めて相談というほどではなくとも情報交換するような気楽なプラットフォームなどもあっても良いのかもしれません。 コロナ禍以降、学生たちのクラブ・サークル活動も参加が激減してなかなか思うようにできていないと聞きます。縦のつながりだけでなく、横のつながりも薄くなってしまったのかもしれません。香友会が何かすぐにできるということでもないかもしれませんが、学生たちにも参加の機会をもっと作っていければと考えています。昨年から支部長会に学生にも参加してもらい、議論にも関わってもらっています。地方の先輩からの刺激を受けたり、また卒業生にとっても学生の新鮮な発想などからの学びなど、相互の良い交流の場となったようです。 卒業生の総数は毎年増えていきますが、現実に卒後の年会費を納めてくださる方は少しずつ減っています。また、最近は首都圏からの入学生が半数以上を占めるようになり、以前のように全国に卒業生が出来ていくという状況ではなく、支部活動においても担い手が少なくなっている県もあります。このように克服しなければならない課題もいくつかあります。 しかし、香友会が果たせる役割はまだまだ多いと思います。卒業生だけでなく、保護者の皆さんや学生さんたちなどからもご意見もいただきながら、より有意義な取り組みができる香友会にしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。 香友会の組織と運営 会員の中から選挙により選出された会長・副会長、監事、および卒業年代、学校、学科・専攻、在住地別に選出された幹事を中心に、「香友会規約」に従って香友会活動の企画、運営にあたっています。 その運営には、会員からの入会金・年会費、事業収入などを充当しており、事務全般は香友会事務局にて執りおこなっています。また香友会定例会員総会を、毎年6月第4日曜日のホームカミングデー当日に開催しています。 香友会支部 香友会には全国都道府県別に47支部、また韓国にも同窓生の会があります。各地域で会員が集まり、研修会や親睦会などを企画、実施しています。毎年6月の定例会員総会に合わせて全国支部長会を開催し、支部代表者が情報・意見交換などをおこなっています。 *支部活動の様子はこちら 香友会のおもな活動 ◎香友会主催講座・講習会・イベントを企画、運営しています。◇栄養・食・保健・調理などの専門職を対象にした「専門家講座」◇管理栄養士国家試験受験者を対象にした「管理栄養士国家試験受験準備講習会」◇地域の方々を対象にした「元気はつらつ市民講座」 *各種講座は対面、オンラインで開催しています。ご案内、開催報告はこちら ◎学生会員対象の講座・イベント◇主に卒業を控えた学生会員を対象にした「食物アレルギー対応講座」◇新入学の学生会員を対象にした「ひとり暮らし応援イベント」 ◎「香友会わかば奨学金制度」を運営しています学生会員の支援のひとつとして、香友会の奨学金制度「香友会わかば奨学金制度」があります。平成19年度より実施し、令和5年度までに185名の香友会わかば奨学生を認定しました。 […]