食文化栄養学科では、食を中心として、国際理解、調理技術、メニュー提案、映像、写真、デザイン、地域振興、市場調査など幅広い分野を学んでいます。
4年間の学びの中で特徴的なものが「食文化栄養学実習」であり、一人ひとりがより深く学びたいこと、追求したいことをテーマに選び、3年後期から1年半ゼミに所属して進めていきます。
その集大成としての発表の場が「食文化栄養学実習発表会」です。

発表会のテーマは「宇宙」

本年度の発表会は、12月7日(土)に実施しました。全体のテーマは「宇宙」です。
会自体の準備、運営も学生が行う中で、一つとして同じもののない85テーマの発表が在学生、保護者のみなさま、教職員ほか、多くの参加者の前で行われました。

要旨集での実行委員会の「あとがきにかえて」には、
「今年度の食文化栄養学実習発表会のテーマは『宇宙』です。私たちは 3年前、食文化栄養学科に入学し、『食』について幅広く学んできました。そんな広い食の世界で見つけた個性という星を将来活かしていきたいという思いを込めました。
コロナ禍で受験・入学を経て、やっと気軽に過ごせる日常が来ました。今後も私たちは予期せぬ困難が来ても、全て思い出に変えることができる“食の旅”を続けていきます。(後略)」との言葉が記されています。


主体的な学びとしての「食文化栄養学実習」

学生にとっての「食文化栄養学実習」とは、どういうものなのでしょうか。

【食企業商品部のお仕事記録ー1年半で学んだ商品開発の実施】をテーマに発表した深山さんは、
「夢である商品開発にかかわる貴重な経験でした。困難もありましたが、周囲の支えもあり乗り越えました。実習を通じて社会で必要なスキルを身につけることができ、自信を持って次のステップに進めそうだと感じています」と語ってくれました。

また、【東京都神津島村の魅力を発信】をテーマにした羽瀬川さんは、
「食文化栄養学実習は、食についてさまざまな視点から覗けるチャンスだと感じています。自分の研究はもちろんですが、仲間の研究をそばで見守ったり、発表を通じて新しい発見をしたり、こんなチャンスは今後ないのではないでしょうか」との思いを伝えてくれました。

発表を聞いてくださったみなさまには、そうした学生の思い、食文化栄養学科での学びの広がりがおわかりいただけたのではないでしょうか。